父・小泉純一郎元総理大臣の公設秘書を経て、自民党所属の衆議院議員として、いまだ落選を知らない人気政治家の小泉進次郎氏は、その卓越したスピーチ力でも有名です。
ここでは、小泉進次郎氏のスピーチが、なぜそんなにも聴衆を惹きつけるのか?演説の上手さについて、迫ってみたいと思います。
小泉進次郎が見せる周囲への気遣い
小泉進次郎氏は、その爽やかな容姿からも女性ファンが多く、他の政治家とは一線を画した人気を得ていますが、顔やスタイルだけで保たれている人気ではないようです。
もちろん、横須賀という最強の地盤もありますが、政治家として欠くことのできないスピーチ力で、人を惹きつける実力を持っている、というのが、小泉進次郎氏にとっての最強の武器であるようです。
選挙の時ばかりでなく、記者に囲まれての会見や講演など、政治家はさまざまな場所で演説を行っています。小泉進次郎氏が、多くの記者に囲まれて質問を受けているシーンを、TVで何度もご覧になった方も多いかと思います。
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— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2018年9月16日
小泉進次郎の演説には謙虚さがある
小泉進次郎氏のスピーチが、多くの人を引きこむ力を持っていると言われる、その特徴はどこにあるのでしょうか。それはまず何よりも、小泉進次郎氏が見せる「謙虚な姿勢」にあると言われています。
例えば、演説に赴く際には、その土地のことをよくよく調べて行くそうです。名産であったり土地の長所であったりを織り交ぜ、時には方言や軽いギャグを放つなどして聴衆の興味を引き、話を受け入れてもらいやすい状態に持っていくのだそうです。
事前の下調べや準備がしっかりとされていると、はきはきと自信を持った話し方ができます。迷いを見せず、自信を持って話をすることで、聞き手にも安心感を与えることができるため、信頼に繋がることにもなります。
加えて小泉進次郎氏は腰が低く、専門用語などの難しい言葉は使わず、聞き手が理解しやすいようなエピソードを交えたり、話すスピードに緩急をつけるなどするそうです。そうすることで、重要なポイントが聞き手にも自然とわかるような話し方をしていると言います。
また、聴衆のひとりひとりと、話しながら目を合わせていると言われています。目が合うことで、思いや意志が、何倍にも増して伝わるそうです。小泉進次郎氏は、名刺を交換する際にも、相手の目をしっかり見て名前を確認し、名前と顔を一度で覚えるそうです。
そして、演説に関わる人々への感謝の言葉を忘れない、ということも大切にしているそうです。聞き手は、演説に関わったサポーターと小泉進次郎氏が、良い関係性にあると捉えることになり、結果、小泉進次郎氏への信頼に繋がっていくと考えられます。
小泉進次郎の演説は、他の政治家と違う?
小泉進次郎氏の演説に惹きこまれる理由は、他にもあるようです。政治家の演説には、ほとんどと言っていいほど、ライバル方の政治政策に対する批判などが出てきますが、小泉進次郎氏は、ただ批判をするだけではないといいます。
まず、相手方の意見を尊重し、長所を受け入れながら、自分の意見を述べて、自分の考えが相手方の考えより上回っていることを説明することが多いそうです。聴衆が納得するような説明をする、というのは、ただ批判だけを繰り返すようなタイプの政治家とは異なる部分と言えそうです。
話す際に、内容をわかりやすく伝えるというのも、小泉進次郎氏は得意なようです。長い演説中、聴衆の集中力が切れてしまい、飽きることもあるかもしれません。そこで、重要なポイントだけはしっかりと頭に残るように、ゆっくり、しっかり強調して伝えるように配慮しているそうです。
以上のように、政治家にとって、演説する力とは絶対に必要なものであるわけですが、あまりうますぎても逆効果だという声もあります。
小泉進次郎氏であっても、政治家の一部からは、「最近、思い上がりが目立つ」などと言われてもいるようです。いずれにしても、次期総理大臣候補と呼び声の高い小泉進次郎氏の活躍は、今後も目を離すことができないようです。
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