自民党所属の衆議院議員として、一挙手一投足が注目の的となっている小泉進次郎氏ですが、若手ながらその圧倒的な人気は自民党内でも際立った存在となっています。
そんな小泉進次郎氏は、いったいどこの派閥に属しているのでしょうか?2018年9月の総裁選を終えて尚、その言動が注目される小泉進次郎氏の派閥に対する考え方について、少し迫ってみたいと思います。
小泉進次郎が担うさまざまな役職と今後
2009年に衆議院選挙に当選して以来、活躍を続ける小泉進次郎氏は、2010年からすでにいろいろな役職に携わっています。
2011年には、自民党青年局長に就任し、2012年には衆議院選挙の再選を果たして2期目を勤めました。2013年には青年局長を退任し、内閣府大臣政務官と復興大臣政務官を兼任します。その後も2014年に衆議院選挙で3期目の当選を果たし、盤石の基礎を築いていきました。
2015年、テレビのニュースなどでも大きく取り上げられた「補正予算案で臨時給付金を盛り込む」方針がきっかけとなり、翌年には「2020年以降の経済財政構想小委員会」が設置され、小泉進次郎氏はその事務局長に就任しました。
「2020年以降の経済財政構想小委員会」というのは、自民党の若手議員を中心に構成された「財政再建特命委員会」傘下の小委員会です。将来を託される立場を示すように、小泉進次郎氏は事務局長から委員長代行に昇格します。
一方で、小泉進次郎氏は自民党農林部会長を兼任し、農業改革をも主導しています。さらに強固に、その地位は着実なものとなってきています。
そんな小泉進次郎氏の周りは、当然ながら同じ考え方を持つ政治家が集ってきます。すでに、早くも次期総裁選について、小泉進次郎氏の動向が活発化してくるのではないかと、さまざまな噂が囁かれているのです。
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小泉進次郎は派閥に属しているのか?
今後、小泉進次郎氏の動向が活発化し、次期総裁選を視野に入れた活動を行っていくことになるとすれば、味方も多く必要になってくるのは必至です。
自民党には、約10党前後の派閥がありますが、小泉進次郎氏は現在のところ無派閥で活動をしています。それには父親の影響があると言われています。
父・小泉純一郎元総理大臣は、自身が脱・派閥を掲げ、2005年の衆議院選挙の後に、自民党新人議員(小泉チルドレン)が派閥に属することを禁止しました。
さらに「新人議員研修会」を開き、党が教育するとしたところ、無派閥の新人議員が一個の組織的なまとまりとなったことで、一部マスコミから「小泉派か?」と揶揄する声が上がった時期もありました。
現在のところ、小泉進次郎氏は、このまま父の意志を受け継ぎ、無派閥のまま活動を続けて、いつの日かの総裁選に挑むのではないかという見方が多いようです。
あるいは、自身が旗揚げし、派閥を立ち上げるのではないかという声も聞かれますが、いずれにしても今後の動向が楽しみな政治家の筆頭に居ることに間違いないでしょう。
小泉進次郎の影響力
2018年9月の総裁選で、投票直前に小泉進次郎氏が石破氏を支持すると表明した発言が、大きな話題となりました。しかし時期が投票直前だったこともあり、安倍晋三総理大臣の続投に影響はありませんでしたが、この発言がもっと早い時期だったら…という憶測があちらこちらで噂されています。
そして、この発言は小泉進次郎氏にとって有益なものだったかどうかも議論されています。つまり、安倍総理大臣からは、「直前になって結局敵に回った」と思われ、石破氏の陣営からは「時期が遅すぎる」という不満が残る、という、どちらにも良い印象を与えなかった懸念がされているのです。
今回の小泉進次郎氏の選択は、安倍総理大臣の怒りを買わないようにしつつ、安倍総理大臣と一体ではないことを示した、一見慎重な行動だったように思われましたが、どちらの陣営からも不満を買ってしまった結果となったようです。
若手議員で無派閥の小泉進次郎氏が、数多の先輩議員の中にあって、自身の意志を表明することは厳しい選択だったと推察することができますが、すでに総裁選の行く末をも左右するほどの影響力を持っていることを世に知らしめた、今回最注目のニュースだったと言えるのではないでしょうか。
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