第20代東京都知事・小池百合子さんが高い支持率のもとに、華々しく都知事としてデビューされてから、これまでもさまざまな課題が持ち上がり、その行動がとりあげられています。
なかなかすぐに解決できる問題ばかりではありませんが、これまでも小池百合子さんの一挙手一投足に注目が集まっていました。
ここでは、仕事にまい進する小池百合子さんの、東京都知事として勤める任期について、選挙時の公約などを考えながら迫ってみたいと思います。
東京都知事の任期は何年?
東京都知事としての任期は4年だそうです。ということは、小池百合子さんは、2020年の7月30日に任期満了を迎えることになります。
ただ、同年の7月24日から8月9日間には、東京オリンピックの開催が予定されていることから、混乱を避けるためにも同時期に次の都知事選挙を行うことはないのでは…?とも見られています。
小池百合子さんは、2017年の6月に行った記者会見の中で、「意志として(都知事の任期を)3年半と区切ることにより、混乱を避ける」方法がある。と語っています。
しかし、地方自治法では、知事の任期は4年と決まっており、知事が勝手に任期を変更することはできません。また、公職選挙法259条の2において、たとえば小池百合子さんが3年半で辞任して、続く出直し選挙に再選した場合、任期はリセットされないそうです。
ということは、小池百合子さんが再選しても、任期満了は2020年7月30日ということになりますので、混乱を避けるということにはなりません。
では、この後、小池百合子さんは、都知事としての続投は望んでいないということでしょうか?
「希望の党」辞任と都政
小池百合子さんは、2017年10月の衆議院選挙に立候補するのでは?と、世間で囁かれていました。結果、ご自身は立候補しませんでしたが、「希望の党」を発足し、その代表として、選出された衆議院候補者の応援をする立場となりました。
しかしご存じのとおり、「排除」発言や都民の不信などにより人気が失速。選挙では都民ファーストの候補者から落選者が多数出ることとなり、小池百合子さんは、あれほど「辞めない」と言っていた希望の党の代表を、11月には辞任してしまうカタチとなりました。
各社の世論調査では、「都政に専念すべき」という意見が圧倒的多数を占めていたといいます。その声を受け、小池百合子さんは都政に専念する姿勢を打ち出したという見方が強いようです。
小池百合子さんの誤算
一方で、小池百合子さんがこれまで道を同じくして歩んできた自民党や派閥との間に、溝が生じてきたこともあるといいます。
さらに、小池百合子さんが進めてきた、「受動喫煙防止」という大きな政治的カードである事案が、参議院議員である山東昭子さんに奪われつつあるという噂があります。
「日本最初の受動喫煙防止条例」が都議会で可決されれば、気まずくなったと言われている公明党や女性都議たちを味方につけて、小池百合子さんのプラスになるイメージが世界的にもアピールできることとなります。
総理大臣のイスをも狙っていると言われている小池百合子さんには、自身の進退の問題にかかわってくることでもあり、満了にしても途中にしても、都知事辞任後に実績として残る事案になります。
「受動喫煙防止」はなんとしても押さえておきたいカードかもしれません。
都知事辞任後の活躍の場はどこに?
前述のとおり、2020年の7月で切れる都知事の任期、小池百合子さんは以前のように、3年半と考えているでしょうか。その場合は、活躍の場をどこに持っていくのでしょうか?
その時、信頼を回復し、また都民の支持を得ていれば、再選というシナリオも成り立つかもしれません。
あるいは、また国政に戻る準備に入る可能性も大いにあります。
現在は、何かと敵の多い小池百合子さんですが、これからもしばらくは目を離せないようです。
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