安倍晋三総理大臣がまたも政権を握るのか?それとも新しい総理大臣が誕生するのか?混戦を極めることが予想される今年の総裁選に、注目が集まっています。
そんな中、次期総理大臣候補に名前が浮上している岸田文雄氏とは、どんな人物なのでしょうか?
ここでは、自由民主党政務調査会長を務める岸田文雄氏について、少しご紹介したいと思います。
岸田文雄氏の生い立ち
岸田文雄氏の父親は、岸田文武という人で通産官僚でした。自他ともに認める大変な読書家で、知識人だったようです。岸田文雄氏も父親の跡を受けて政治家になったのですね。母親は、元日清製粉の社長の次女というお嬢様です。
岸田文雄氏の出身は東京都渋谷区だそうですが、小学校1年生から3年生のあいだは、父親の仕事の関係でニューヨークに居住し、パブリックスクールに通っていたといいます。
現在も、外交に使えるくらい英語が達者かと思いきや、日常会話くらいという噂です。以前、国連総会に出席した際、日本語でスピーチした記録が残っています。
ニューヨーク在住は幼少期の2年間だけですので、外交は難しいのかもしれません。
帰国してからは、都内の小・中学校から開成高等学校を経て、1982年に早稲田大学法学部を卒業します。同年、日本長期信用銀行に入社しました。
岸田文雄氏、政界へ進出
1987年、父・岸田文武の秘書となり、政界進出への道を歩み始めます。そして、1993年、第40回衆議院議員総選挙に、自由民主党公認で出馬し、初当選を果たします。
2001年には、第1次小泉内閣で、文部科学副大臣に任命されます。同時期に、経理局長も務めることになりますが、岸田文雄氏は「自民党の歴史で5本の指に入るくらい」長期間任されていたそうです。党のお金に関することを担当する部署とのことで、信頼が厚かったことがうかがえますね。
2007年には、第1次安倍改造内閣で、内閣府特命担当大臣に任命されて、初入閣となりました。続く2008年の福田康夫内閣でも、内閣府特命担当大臣に任命されています。
この「内閣府特命担当大臣」という任務ですが、とにかく職務の幅が広いようです。沖縄及び北方担当、国民生活担当、科学技術政策担当、規制改革担当、再チャレンジ担当などがあり、それを一手に引き受けていたということになります。
岸田文雄氏は、現場主義を徹底するタイプだそうで、「食卓から宇宙まで」をキャッチコピーに、さまざまな政策に取り組んだとアピールしています。
さらに同年、消費者のための「消費者庁」が新設され、消費者行政推進担当大臣と、宇宙開発担当大臣も兼務しています。
2012年の第2次安倍内閣からは、外務大臣として活躍されました。2016年の4月、広島で開催されたG7外相サミットでは岸田文雄氏が議長を務め、5月には、当時のアメリカ合衆国大統領・バラク・オバマ氏の広島訪問の際に、原爆ドームについて説明をしています。
2017年の1月6日に、外務大臣在職期間が専任としては歴代最長となったそうです。そして2017年8月、内閣改造でいよいよ党三役である自由民主党政務調査会長に就任しました。総理大臣への椅子が近づいたということのようです。
岸田文雄氏の酒豪伝説
そんな岸田文雄氏ですが、政界随一の酒豪として有名だそうです。それも“超”がつくほどの酒豪だそうで、ロシアの外相が来日した際の夕食会で、広島の地酒を杯に注ぎ、3時間に渡って酒量を競ったという逸話があります。
しかし実は、それよりもっと前、自民党の青年局長を務めていた時に伝説は誕生します。訪問した台湾で行われた日台議員懇親会の場で、お酒の苦手な安倍総理に代わって、台湾要人からの乾杯に応じ続けた、というエピソードがあります。これが、岸田文雄氏の酒豪伝説の始まりだそうです。
しかも酔いつぶれることなどなく、いつもどおり慎重で失言も少ないという評判ですので、羨ましく思う方も多いかもしれませんね。
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