フランスの新大統領夫人、ブリジット・マクロンさんがニュースや情報番組で話題となりました。ふたりのロマンスや年齢差は、世の女性たちに大きな刺激を与えたようです。
実は、”フランス大統領夫人“として話題になったのは、ブリジットさんだけではありません。前大統領にも、その前の大統領にも、世間の注目を浴びたパートナーがいました。
ここでは、過去のフランス大統領夫人たちについて、少し迫ってみたいと思います。
先代の大統領夫人は事実婚?
ひとつ前のフランスの大統領は、フランソワ・オランド氏でした。彼が大統領に就任した際、パートナーだったのは、事実婚状態であったジャーナリストのヴァレリー・トリールヴァイレールさんです。
フランスには、結婚より規則が緩く、同棲よりも法的権利などを享受できる新しい家族組織として、1999年に国家が容認した「民事連帯契約」というシステムがあります。
ヴァレリーさんとオランド氏は、この民事連帯契約を結んだ間柄であり、大統領就任後も結婚はしなかったため、一部の国では外交時、パートナーに対して慎重な扱いにならざるを得なかったこともあったようです。アメリカでは、ヴァレリーさんのことを”ファーストレディ“ではなく”ファーストガールフレンド”と称したといいます。
とくに保守的な国では、正式に婚姻関係を結んでいないパートナーを公式に出迎えることには、抵抗があったようです。
その後、2014年1月に、オランド氏とフランスの女優ジュリー・ガイエさんの不倫が報じられました。オランド氏はこれを事実と認め、ヴァレリーさんは同月に事実婚の関係を解消したそうです。
オランド元大統領には前妻もいた?
また、オランド氏は、ヴァレリーさんと一緒になる前に、政治家のセゴレーヌ・ロワイヤルさんと事実婚関係にありました。
セゴレーヌさんは、2007年フランス大統領選挙に立候補し、決選投票まで進みますが、ニコラ・サルコジ氏に敗れ、惜しくも落選しました。
さらに、オランド氏も出馬した2012年の大統領選の候補者選出にも立候補しますが、残念ながら1次選挙で敗退しました。その後はオランド氏の支援にまわり、当選へ導いたとも言われています。
元夫を支える姿がメディアなどで紹介され、現在も政治家として高い人気を誇っているそうです。オランド氏との間に4人の子供をもうけています。この事実婚は2007年に解消されています。
サルコジ元大統領夫人は、元スーパーモデル!
さらに先代のニコラ・サルコジ元大統領の夫人は、数々の恋愛遍歴でマスコミを賑わせた、元スーパーモデルであり歌手のカーラ・ブルーニさんです。
現在は結婚されていますが、正式に籍を入れていなかったサルコジ大統領時代、アラブ諸国の訪問にカーラさんを同行することができず、サルコジ氏はひとりで行かざるを得なかったというエピソードがあります。
フランス人にとっての大統領夫人とは?
フランスには、現在王室は存在しません。そのため大統領のファミリーというのは、国民にとっては関心の的であり、ある意味「ロイヤルファミリー」として見られているようです。
フランスの政治家の多くは、「見栄えが良い」というのも、妻になる条件のひとつと考えているといいます。他国の夫人たちに見劣りしない女性を選びたいという感情があるのは、お国柄が出ている気もしますね。
フランスは個人主義の国と言われていますが、女性たちは名誉や名声を得ることのできる、将来性のある男性に魅力を感じているようです。
プライバシーと政治は別、という割り切った考えも、日本とはかなり異なるような気がしますね。現大統領のマクロン氏が、24歳年上のブリジットさんと貫いた恋愛も、そんなフランスだからこそ、大ロマンスとして支持を得ているのかもしれません。
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