初の女性大統領誕生となるか、ナポレオンより若い、最年少大統領の誕生か、フランスの大統領選挙は世界的にも大変な話題となりました。
そんな中、激戦を制したのは、若干39歳のエマニュエル・マクロン氏でした。さらにフランス史上、最年少の大統領誕生という話題以上にマスコミがとりあげたのが、奥様のブリジットさんです。
ここでは、年上の奥様・ブリジットさんとフランス人の恋愛観について、少し迫ってみたいと思います。
大恋愛の末、結ばれた奥様は24歳年上
大統領選の選挙活動中も、そばでずっとマクロン氏を支え続けたのが、奥様のブリジットさんです。爽やかで素敵な笑顔と、パンツスーツも恰好よく着こなすスタイルの良さは、テレビの中でも目を惹く存在でした。
ふたりの仲睦まじさがしっかりと伝わるような映像は、選挙活動中も世間の女性たちに大変好意的な印象として映っていたようです。
あらためて、マクロン氏がフランスの新大統領となった際には、ブリジットさんも大変な注目を浴びました。その理由のひとつが、マクロン氏より24歳年上であるということでした。
実は、マクロン氏とブリジットさんは、物語のような大恋愛の末に結ばれたカップルであったということが、ニュースなどでも取り上げられました。
It's been a week of mod-inspired shift dresses for #BrigitteMacron on her European state tour: https://t.co/1pA7m6Zoin pic.twitter.com/O1hFz7jyCm
— British Vogue (@BritishVogue) 2017年8月28日
運命の「縁」? 知りあったのは娘さんの言葉から
マクロン氏とブリジットさんの恋は、日本では非難の的にもなりかねない、教師と生徒の間柄であったところから始まります。当時ブリジットさんは既婚で、お子さんが3人いたということでした。
そのお子さんのひとり、長女のローレンスさんから、ブリジットさんは「学校にとても優秀な子がいる」と聞きます。
ブリジットさんはその頃、長女も通う私立の学校で、フランス語の教師をしていたそうです。演劇クラブの顧問もしており、長女のローレンスさんから聞いた「優秀な生徒」のエマニュエル・マクロン氏を、演劇クラブに誘ったといいます。当時15歳だったマクロン氏とブリジットさんの出会いです。
ふたりはすぐに意気投合したようで、演劇クラブで一緒に脚本を作っていたそうです。それが最初の共同作業だったのかもしれません。
マクロン氏はつねにトップクラスの成績で、ずば抜けた知性を持っていたようです。ブリジットさんは、そんなマクロン氏の優秀さに魅了されたといいます。
無事に演劇の舞台が終演したあと、ふたりはお互いの頬にキスをしたとも言われています。マクロン氏も、ブリジットさんに夢中だったようです。
遠距離恋愛を超えてプロポーズ
そんなふたりの仲に、マクロン氏の両親は大反対し、マクロン氏は17歳のときに150キロ離れたパリの進学校に転校させられたそうです。
しかし、マクロン氏はすでにブリジットさんとの結婚を意識していました。「あなたが何をしようと、ぼくはあなたと結婚する」と宣言したといいます。
ブリジットさんの方も、マクロン氏の母親から「息子が18歳になるまで会わないでほしい」とお願いされた際、「それは約束できない」と涙ながらに答えたそうです。
その後、遠距離中もふたりはお互いを支えあい、ブリジットさんは前夫と離婚に至ります。そして財務官僚となった29歳のマクロン氏は、ブリジットさんと晴れて結婚することになるのです。
フランス人の恋愛観と政治の見方
禁断の恋、不倫略奪愛等々、世間から非難を受けやすい行動ではありますが、フランスではふたりの結婚を”恋愛を成就させた理想の夫婦“という美談として受け入れているそうです。
また、フランス人は、政治家としての活動とプライベートは切り離して考えるべき、という考えの人が多いと言います。マクロン氏のこれからの政治活動に注目ですね。
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