激務の合間をぬって、いろいろな趣味を楽しむことで有名な石破茂氏ですが、そのひとつに「鉄道」があります。鉄オタとも言われるその趣味は、どこまで深いのでしょうか?どんなことにこだわっているのでしょうか?
ここでは、石破茂氏が鉄オタと言われる理由について、少し迫ってみたいと思います。
石破茂氏とリンクするような漫画がある?
とにかく多趣味で知られる石破茂氏ですが、鉄道愛の深さでも有名です。テレビでも鉄道関連のニュースなどでよくコメントを求められている姿を目にします。
そんな石破氏とリンクするような漫画があるそうです。永松潔・画、原作・高橋遠州の「テツぼん」という漫画です。代議士の父親の死後、地盤を継いで議員となった鉄道オタクの青年の活躍を描いた漫画だそうです。
描かれている漫画のルックスと石破茂氏はかなり異なるようですが、背景は似ていますね。リアル「テツぼん」と一部からは称されています。
石破茂氏が惜しんだ夜行列車
石破茂氏は、夜行列車が大好きだそうですが、防衛庁長官時代には、危機管理上の問題から夜行列車に乗ることを禁じられていたそうです。それが大きなストレスだった、と後に語っていることからも、どれだけ鉄道愛が深いかわかります。
そんな石破茂氏が惜しんだのが、2014年に決まった夜行列車「あけぼの」の廃止でした。「夜行列車を最大限に活用するという発想をJR各社がしなかったのは残念」「問答無用で廃止するのは温かみに欠ける」と、夜行列車の重要性を熱く語っています。
それは、個人的な鉄道愛というだけではなく、利用者側の思いを代弁している形でもあるようです。最近では、遠距離の移動は新幹線や飛行機が合理的という風潮になっています。
石破茂氏は、夜間の移動を利用して、昼間の時間を有効的に使う手段として残してほしい、という利用者側の意見を、自身も一利用者として発言しています。
たしかに、ファンも多かったブルートレインが消えていくのは残念でならないようですが、企業側の割り切り方には違和感を覚える、と石破茂氏は語ります。
夜行列車の移動で体験する情緒的なものや、合理性とは反するけれども人間に必要な部分を、石破茂氏は感じているようです。
石破茂氏が「乗れたら泣くかもしれない」列車とは
石破茂氏が、鉄道に可能性を求めているのは、ブルートレインだけではありません。最近では、人生を楽しむための列車として、JR九州が総力をあげて誕生させた豪華寝台列車「ななつ星」にも、高い評価をされています。
「ななつ星」は、日本を代表するデザイナー水戸岡鋭治さんが手掛けた、芸術性を詰め込んだ豪華列車です。停まる駅も、地元の特産品で努力して町おこしをしている土地を選んでいるといいます。
前向きに努力している町の観光を活性化させる、そのアピールも「ななつ星」が担っていることを、石破茂氏は評価されたようです。
以前「乗れたら泣くかも」とまで石破氏は語っていましたが、その後、テレビの取材の一環で数時間のみ乗車でき、絶賛されてあったようです。
石破茂氏の鉄道愛は地域愛に通じる?
また、石破茂氏は、地方創世担当時代に宮崎県の高千穂での講演会に出席した際、たっての希望で高千穂町の高千穂あまてらす鉄道が動態保存しているディーゼルカーを運転体験しています。
また、そこで遊具として運行していた「グランド・スーパーカート」というトロッコ列車にも乗車したそうです。360度のパノラマを楽しめる鉄橋などを渡り、絶景を満喫されたとのことです。
鉄道オタクとしては、たまらなく楽しい旅だったかもしれませんね。しかし、その経験を「どこにもない景色がここにある。世界中にアピールしてほしい」と語っています。
石破茂氏の鉄道愛は、単なる列車愛ではなく、そこにある環境の活かし方や人についてベクトルが向いています。政治家としても切り離せない趣味のようですね。
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