第48代、自由民主党の幹事長を勤める二階俊博氏には、三人の息子さんがいらっしゃるそうです。世襲制が多い政治家の家系としては、息子さんが3人もいるというのは心強い限りではないでしょうか。
ここでは、そんな自民党幹事長・二階俊博氏の、息子さんたちについて、少しご紹介したいと思います。親としてだけでなく、政治家ならではの悩みや事情も、そこにはあるようです。
長男はすでに政界入り?
二階俊博氏の長男は、俊樹さんというお名前です。1965年4月生まれとのことで、すでに50歳を超えているということになります。
しかし、政治家としてお名前を聞くことほとんどありません。現在は、父親の二階俊博氏の政策秘書をしているとも言われています。50歳を過ぎて、また、ご結婚もされてあるという噂ですが、政治家として父親の跡を継ぎ、活躍したい気持ちはないのでしょうか?
実は、二階俊樹氏は、2016年5月、地元である和歌山御坊市の市長選挙に出馬しました。しかし、あえなく落選します。二階俊樹氏の獲得票は、対立候補の約6割(約5800票)ほどでした。
原因は、世間での二階俊樹氏の評判があまり良くなかったことだと言われています。ネット上で調べてみると「市役所の職員に暴言を吐いた」や「“参議院議員の鶴保氏を怒鳴りつけてやった”と自慢していた」、「警察に対して横柄な態度をとっていた」など、悪評がいろいろと出てきます。とにかくキレやすい性格と有名だそうです。
それに対し、二階俊樹氏は、よくない評判は「対立陣営が流しているウソ」だと弁明しています。しかしながら、候補者を知る人も多い地元で、ということもあり、まったく火のないところに煙が立ったというわけでもないようです。
選挙での劣勢を危惧した父親の二階俊博氏は、人気のある小泉進次郎氏を応援につけて、息子・二階俊樹氏への投票を訴えましたが、聴衆は「息子は頭を下げないからね」と冷ややかでした。
また、二階俊樹氏をよく知りえる立場であり、対立候補だった柏木征夫氏は、相手が二階俊樹氏でなければ、引退を考えていたそうです。
柏木征夫氏は、二階俊博氏に対しては恩があるにもかかわらず、二階俊樹氏が市長になることは阻止しなければならない、と出馬を決意したといいます。つまりそれだけ、危機感を感じていた、ということですね。
二階俊樹氏は早稲田大学の出身で、卒業後、証券会社勤務を経て、父親の二階俊博氏の秘書になったとのことですが、前述の評判の悪さから、今後の選挙への出馬の話は今のところ聞かれない状況です。
政治家という職業は、強いリーダーシップを求められると同時に、謙虚さも必要な難しい職業です。父親の二階俊博氏は、バランス感覚に優れた有能な政治家ですが、息子さんとはいえ、その資質を受け継ぐことは難しいのかもしれません。
次男も父親の秘書を勤める?
続いて次男の二階直哉氏ですが、父・二階俊博氏が経済産業大臣の時に、秘書官を勤めていたそうです。しかし、実はこちらもあまり良い評判は聞こえてきません。
現在は、一般社団法人 民間活力開発機構や、一般財団法人東亜総研事務所などの役員をされています。民間活力開発機構とは、「みんかつ」とも呼ばれる経済省管轄の特殊社団法人とのことです。「日本のまちづくり支援」に携わっているそうです。
また、2015年にはベトナムのホーチミンで開催された「ジャパンフェスティバル・イン・ベトナム」の記者会見に出席していたそうで、ちょっとした外交にも関わっているようです。
父親の人脈で仕事に就いている可能性が高そうですが、政治に直接関係ないところで、父親のサポートをされているのかもしれません。
三男は政治に無関係?
二階俊博氏の三男は、二階伸康という方です。上の御兄弟とは違い、航空会社ANAの社員をしていた経歴があるそうです。「オペレーション統括本部旅客サービス部」というところで、国内のe-チケット(電子航空券)の導入に関わる企画を任されていたと言います。
サラリーマン生活が長かったこともあり、周囲に対しても腰が低く、評判は申し分ないとのことです。現在は、父親の二階俊博氏の元で秘書をしていることもあり、次に選挙などで表立った活動をするのは、この三男ではないか、との憶測も流れているようです。
息子さんが3人いることで、兄弟の関係性や今後の跡取り問題など、二階俊博氏も親として何かと悩ましい問題を抱えているようですね。
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