第97代内閣総理大臣・安倍晋三総理の奥様、安倍昭恵さんのチャレンジは出版界にも広がっています。なんと、現在までに3冊の著作を発行。ここで、その気になる中身をのぞいてみましょう。
最初から本音でトーク! 昭恵さんが多種多様な職種の方がたと語りつくす一冊。
2011年11月号から、雑誌「歴史通」で連載が始まった「アッキ―のスマイル対談」に加筆修正を加えて一冊の本にまとめたのが「どういう時に幸せを感じますか?(アッキ―のスマイル対談)」です。
この本が、安倍昭恵さんとして発行する一冊目の著書となります。この中で昭恵さんは、総勢14名に及ぶ、各職業の方がたと対談しています。
第一回目は、アルピニストの野口健さんでした。第二回目は元力士の舞の海秀平さん、その他に、気象予報士や、海上自衛隊の歌姫など、その道を究めた著名な方がたとの対談を記した著作となっています。
いずれも、テレビなどでお見かけする有名な方から、一般にはあまり知られていないコアな方まで、個性的で純粋な本音トークを交わし、知らない人が読んでもおもしろいと感じられる本となっているようです。一部、「ここまで言って大丈夫なの?!」と心配する声も出ているようですが、それこそ「昭恵さんならでは」、という感じがする勢いが感じられる一冊のとなっています。
簡単でわかりやすいレシピが好評!
2冊目に昭恵さんが発行したのが、「安倍昭恵の日本のおいしいものを届けたい。私がUZUを始めた理由」です。
この本は、ざっくりいうと日本で生産する食材の紹介とお料理のレシピ本となっています。「昭恵さんらしい」「性格が出ている」とも言われている、和食とその素材に特化した一冊となっています。
昭恵さん流のごはんの炊き方や、毎日の献立に役立つ、どこか懐かしくて素朴なお惣菜メニューなどの紹介も人気の理由になっています。
どれをとっても複雑な調味料などほぼ必要とせず、日々自宅の食卓にのぼる簡単なレシピが満載とのこと。写真もたくさん使ってあるため、見やすいという評判も聞こえてきます。
また、この本の表紙には、田植えをする昭恵さんの姿が写っています。昭江さんは、山口県下関市の田んぼで「昭恵米」を自らの手で栽培しているのだそうです。多忙なため、あまり頻繁には行けないようですが…。田植えと稲刈りには参加されるとのこと。「昭恵米」は居酒屋「UZU」でも食べられているそうです。
「安倍昭恵」個人としての戦いが見えてくる?!
昭恵さんは、さまざまな取り組みに着手されているなか、気仙沼の新しい防潮堤にも正面から向き合って、その意味を考えているそうです。
東日本大震災による大津波で、大きな被害を受けた気仙沼の海岸。そこに、新しく3階建のビルに匹敵するほどの高さの防潮堤を設置するという計画が持ち上がった時、地元住民は反対を訴えたそうです。
それは、「高台移転で人の住まなくなった土地に巨額を投じて防潮堤を造り、景観や生態系の破壊が生まれる」ことに疑問を感じたため、とのこと。
昭恵さんは、自ら現地へ乗り込み、地元の人たちやNPOと協働して、現状を安倍総理に伝えているそうです。いわば、安倍総理の率いる自民党とは異なる意見を発しているということになります。
そうした、総理大臣夫人としての「安倍昭恵」ではなく、一個人として、起業家としての「安倍昭恵」が覗える一冊となっています。この本を読んで「昭恵さんの素がわかった」「とても参考になった」など、感銘を受けた方もいらっしゃるようです。
知るほどに奥深く、おもしろさが見えてくる?!
昭恵さんはあまりにも奔放で、周囲も頭を抱えている…、などという声がありますが、飾らない素の部分を見せてくれるファーストレディもなかなかいないと思います。
「家庭内野党」などと揶揄されたりしますが、昭恵さんのファンが多いのも事実です。昭恵さんの著作を読んで、それを顕著に感じる人も少なくないように思います。
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