安倍総理の妻・昭恵さんは、国内のみならず外国でも、その行動力が話題となります。ファーストレディである枠を超えての活躍もすっかり周知されていますね。
ここではそんな安倍昭恵さんの海外での英語力について迫ってみたいと思います。
ニューヨークから発信された昭恵さんのスピーチ
2014年9月、昭恵さんは安倍総理とともに国連総会へ出席するため、アメリカのニューヨークを訪問しました。そしてフォード財団の防災シンポジウムで、東北地方に建設中の、“高すぎる防潮堤”について英語でスピーチします。
そこで本心から問題を訴えかける姿が、各国のファーストレディや代表者からも高く評価されているといいます。内容は、2011年3月に起きた津波と、その後の政府の対応についてでした。
東日本大震災で起こった津波が、それまで海岸に築かれていた防潮堤を超えて、気仙沼に甚大な被害をもたらしたことを考慮し、政府はこれまでよりもさらに高く頑丈な防潮堤を築こうとします。
しかし、それが本当に“政府がとるべき対策”でいいのか。昭恵さんは、自ら現地へ赴き、地元の人々と気仙沼の未来を一緒に考える行動に出ました。すべてに反対するためではなく、どうすれば「共存の道」を歩めるかを考えるためと言います。
「海と空を隔てることなく、人間が自然と共生できるような解決策を見いださなければならない。そのために皆さんの知恵を貸してほしい」と昭恵さんはスピーチで投げかけます。
「家庭内野党」とときに揶揄される昭恵さんですが、今回の内容も安倍総理の趣旨とは反対の意見でした。しかし現状と未来を危惧し、思慮深く丁寧に訴えかけられたそのスピーチは、国内外からも高く評価を受けることとなりました。
「破天荒」とか「型破り」なファーストレディとよく形容される昭恵さんですが、自身のスタンスをしっかり持っている方のように感じます。
実は諸外国から人気!?講演にひっぱりだこ?
安倍総理は、どちらかというと「タカ派」の印象があるそうですが、昭恵さんの対応がソフトな方向へイメージを作ることに貢献しているといいます。
外遊に同行するたびに昭恵さんの人気が高まっており、講演の依頼も殺到しているそうです。そのため、外遊先では安倍総理とは別の独自日程を組むことも多いそうです。
アメリカの首都・ワシントンのシンクタンク、CSIS(戦略国際問題研究所)から講演の依頼があった際も、ニューヨークから300キロを移動して「女性の輝く社会」について、熱弁をふるったといいます。
また以前、都内で開かれた国際シンポジウムでは、家庭で洗濯やごみ出しなどを手伝う安倍総理の日常を紹介し、おおいに会場を盛り上げたことがあるそうです。
そうしたソフトな面から国際的なスピーチができる昭恵さんを、アメリカのワシントン・ポスト紙は「首相の秘密兵器」とまで表現しています。
自身の意志で積極的に活動を展開
また、昭恵さんは2016年9月にも、ニューヨークを訪れています。ニューヨークでは初めてとなる、市立小学校で日本語・英語のバイリンガルプログラムを実施しているブルックリンの学校PS147を視察しました。
まだまだ活動は積極的に続いています。昭恵さんの人気は、これからも諸外国に影響を与えることになっていくかもしれません。
首相夫人の立場でありながら、政策についてたびたび講演などで批判を繰り返していることで、安倍総理から釘をさされたこともあるそうですが、「違う意見があることを伝えたい」と昭恵さんは答えたそうです。
安倍総理の周辺からは、少し心配しているという声も聞かれますが、昭恵さん自身で活動の幅を広げていくその行動力は、むしろ外国の方が受けがいいのかもしれませんね。
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