政治家のイメージとして、有名な大学出身であることを挙げる方も多いかと思います。東京大学卒を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。
安倍首相は成蹊大学を卒業してありますが、実はこれがコンプレックスであると言われたりしています。ここでは、安倍首相の通っていた成蹊大学について、ご紹介したいと思います。
財界に強い大学?!
安倍首相は、成蹊小学校、成蹊中学校、成蹊高等学校を経て、成蹊大学へ進学。法学部政治学科を卒業しています。
成蹊大学は、歴史的にも財界人を多く輩出しており、財界との関わりが深いといわれています。「企業就職力」では、主要56大学中12位にランキングされるなど、メディアにも取り上げられる機会があるそうです。
成蹊大学を卒業した財界人には、メリルリンチ日本証券元社長であり、世界銀行グループ多国間投資保証機関長官を務めた小林いずみ氏をはじめ、みずほ証券元会長、富士重工業社長、西武鉄道元社長、森永乳業元社長、小学館社長など、そうそうたる肩書きを持つ方が並びます。
安倍首相も、成蹊大学ではアーチェリー部に所属し、人付き合いもよかったそうなので、人脈を大いに広げていたのかもしれません。
成蹊大学の歴史
成蹊大学は、東京都武蔵野市に本部を置く私立大学です。明治から大正にかけての教育者・中村春二氏が、三菱財閥と、みずほ銀行の前身ともいえる今村銀行の協力を得て創設した私塾「成蹊園」が母体となっています。
学校へ行くことができなかった境遇の子供たちに進学の道を開き、無月謝・全寮制・少人数制を特色とした英才教育を施すことによって、優れた人材を発掘することに尽力したといいます。
創立時から財界とは密な関係にあったということで、卒業者に財界人が多いのも頷けますね。
1912年に、池袋に成蹊実務学校を開設したのを創立の起点としているため、2012年で創立100周年を迎えたことになるそうです。
クラブ活動やサークル活動も盛んで、安倍首相が所属していたアーチェリー部も1960年に創部され、1963年には全日本アーチェリー大会で準優勝を獲るなど輝かしい成績を残しています。
学歴コンプレックスと云われる理由
一方で、安倍首相は学歴にコンプレックスを持っているという見方があります。
政治家には、傾向としてですが、東京大学出身者も多くいます。安倍首相の父親である安倍晋太郎氏、母方の祖父である岸信介元首相、大叔父の佐藤栄作元首相、父方の祖父である安倍寛氏も、みなさんともに東京大学出身です。
また、安倍首相の兄である安倍寛信氏も東京大学を卒業しています。安倍寛信氏は、現在三菱商事パッケージングの社長を務めています。長兄でありながら、政治家の道へは進まず、弟の安倍首相が父・安倍晋太郎氏の跡を引き継ぎました。
身内の学歴をざっと見ても、学生時代の安倍首相に、プレッシャーがかかっていたのは一目瞭然ですね。父の安倍晋太郎氏からは、少年時代に「東大へ行け」と言われていたというエピソードもあります。
安倍首相が小学生の時には、当時東大生だった平沢勝栄氏が家庭教師として勉強を教えていたそうなので、相当な期待がかかっていたのでしょう。
平沢勝栄氏とは今でも「東大」をネタに冗談が言い合える仲の良さだといいます。
安倍首相は政治家として適正があった?
政治家は、安倍首相や小泉元首相の息子さんの場合のように、必ずしも長兄があとを継ぐという決まりではないそうです。周囲の人たちは、安倍首相に政治家としての適性を感じたのでしょうか。
高校時代から続く人脈が重要だという人もいます。そこには、東京大学出身という肩書は、あまり関係ないように思えます。
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