独特の発言が世界中に影響を与えているアメリカ大統領のドナルド・トランプ氏が、どんな生い立ちなのか気になる方も多いかもしれません。
不動産王であることは知っていても、そこにたどり着くまでにはやはり波乱万丈あったようです。ここでは、そんなドナルド・トランプ氏の経歴や生い立ちについて迫ってみたいと思います。
ドナルド・トランプ氏の生い立ち。祖父はドイツ系?
ドナルド・トランプ氏は、1946年6月14日、5人兄弟の4番目で次男としてニューヨークで誕生しました。父親は、不動産業で成功したフレッド・トランプ氏、母親は、スコットランド生まれの慈善家だそうです。
父親のフレッド・トランプ氏の父親でありドナルド・トランプ氏の祖父にあたるのは、フレデリック・トランプというドイツ人で、1885年にドイツのラインラント=プファルツ州カルシュタットからアメリカに移民してきた方だといいます。
この祖父も事業で成功しますが、やはり波乱万丈の人生を送った方のようです。出生名は、フリードリヒ・トルンプ。16歳でアメリカに移住する決意をしたそうです。
ドナルド・トランプ氏が生まれた時には、すでに父親も祖父の後を継ぎ、不動産で成功していたそうで、裕福な家庭の子供として育ちます。
少年期からちょっとやんちゃだったようで、父親が運営委員を務めるフォレスト・ヒルズ地区の学校から、軍隊式教育の学校であるニューヨーク・ミリタリー・アカデミーへ転入させられています。性格は当時から変わっていないともとれるエピソードですね。
父の跡を継ぐために、不動産を勉強!
ドナルド・トランプ氏は、1964年に地元のフォーダム大学に入学しますが、2年後、不動産の専門学科があるペンシルベニア大学の経済学部(ウォートンスクール)に編入します。
1968年に経済学士号を取得し卒業後、父親が経営する「エリザベス・トランプ・アンド・サン」に入社し、いよいよ不動産管理や投資について始動します。
1970年代から、オフィスビルの他にホテルやカジノの経営にも乗り出します。1980年代には景気回復の背景もあり事業が成功したことで、“アメリカの不動産王”と呼ばれることになります。
さらに各種メディアに積極的に露出したり、経営する不動産などに自信の名を冠するなど、自己顕示欲が旺盛であると、当時から周知されていたようです。
成功と転落、そしてカムバック!事業は何度も倒産している?
1972年に、ドナルド・トランプ氏は父親から不動産会社を受け継ぎます。その後、ホテルを買収したり、イースタン・エアのシャトル便を買収するなど、異業種への展開を勧めますが、不動産バブルが弾けたことにより巨額の負債を抱えることになってしまいます。
1991年から1992年に、経営するカジノやホテルが倒産し、その資産を売却します。飛行機事業からの撤退や、マンハッタンに所有する物件も、多数中国企業に売却するなどしますが、現在も借金が残っていると言われています。
しかし、ドナルド・トランプ氏は、ヨーロッパ有数の財閥であるロスチャイルド家や投資信託の会社などの協力により、危機を切り抜けたとされています。
90年代後半から、再び好景気の波に乗り、ドナルド・トランプ氏は復活を成し遂げます。アメリカ中に多数のホテルやカジノをオープンし、再び「アメリカの不動産王」となりました。
その後も、サブプライム問題などにより、カジノ経営が上手くいかず、倒産などもありましたが、2017年現在はアメリカの大統領として、国を牽引する立場となっています。
ドナルド・トランプ氏の不屈の精神は、とてもたくましく、学ぶべき点もあるように感じますね。
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