東京都知事・小池百合子さんは、最終学歴がエジプトのカイロ大学と公表されています。
なぜ、エジプトの大学へ入学したのでしょう。その理由とは?そして、本当に卒業されたのでしょうか?
ここでは、小池百合子さんの学歴、カイロ大学のことについて、迫ってみたいと思います。
カイロ大学へ進学した理由とは?
一時は詐称ではないかとまで取り沙汰された小池百合子さんの学歴ですが、エジプトのカイロ大学を卒業されたのは事実のようです。
一旦は、日本でも有名な関西学院大学社会学部に入学を果たしますが、父親の仕事の都合で、一家は東京へ引っ越しをすることになります。実はこの時、父親の会社が倒産したということだそうですが、その苦い過去の経験が、小池さんの野心に火をつけたのではないかという人もいるようです。
そのときの父親の仕事は神戸の貿易商で、その関係からエジプトに縁があったようです。1971年には、アラビア語を勉強するため、大学を中退してエジプトに留学します。
小池百合子さんは、国際連合の公用語にアラビア語が加わることを新聞の記事で知り、アラビア語の通訳を目指す意を固めたのでは、とも言われています。
両親も資金援助を受けることができ、カイロ市内で日本食レストランを経営していたといいます。小池百合子さんも、カイロ市内のカイロ・アメリカン大学というところでアラビア語を習得し、カイロ大学へ移って卒業されたということです。
カイロ大学ってどんな大学?
カイロ大学は、イギリス保護国時代の1908年に創立された国立総合大学です。エジプトの最高学府として、アラブ諸国や他国からも多くの学生が入学しており、考古学では世界レベルを誇ると言われています。日本人の考古学者で有名な吉村作治さんも、カイロ大学の考古学部に留学されていました。
また留学時代、小池百合子さんは卒業記念になんと大ピラミッドに登り、天辺で茶道の形式に則り、お茶を点てたことがあるという記事が、2008年10月に発行された「プレジデント」という雑誌に掲載されているそうです。
1983年に、ピラミッドは転落事故防止と遺跡保護の点から、登頂が禁止されています。若かりし頃とはいえ、大胆で思い切った卒業記念ですね。
学歴詐称の疑いがあった?
有名になれば何かしら疑惑を持たれてしまうこともありますが、小池百合子さんも、カイロ大学卒業の学歴を詐称ではないかと疑われたことがありました。
そこで小池百合子さんは、卒業証書と卒業証明書をテレビで公開したそうです。しかし、卒業証明書にははっきりと顔写真が載っているにもかかわらず、問い合わせたカイロ大学からは、「コイケユリコが卒業した記録はない」という返答があったといいます。
どういうことなのでしょうか?どうやらそこには「アラビア語を翻訳した人による見解の違い」が絡んでいたようです。アラビア語を解する人は日本にはあまりいないと言えます。アラビア語を知る誰かが「違う」といえば、そう信じてしまう、ということがひとつの理由としてあったようです。
実際には、小池さんが公開した卒業証書は本物であり、卒業したのは事実ということで決着しています。ご本人にしてみれば、大変な努力をして卒業した事実を否定されたことは、とてもやるせない気持ちだったのではと察することができます。
しかし、その強い意志と実力があるからこそ、これまでの難局にも立ち向かって進んでこられたのかもしれません。
さまざまな疑惑が氾濫する世の中ですが、小池百合子さんのようにストイックで、ときにニュートラルなもののとらえ方ができる人物が、現代社会に必要な人材と思われているような気もします。
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