日本の総理大臣として、各国を訪問する機会の多い安倍総理ですが、あることで中国のネットユーザーから称賛されていたことをご存知でしょうか。
実は書がきれいという安倍総理の特技と気遣いについて、今回はご紹介したいと思います。
感謝を伝えるメッセージにネットユーザーから話題に!
2016年の9月、中国で開催されたG20に、安倍総理も出席していますが、その時滞在したホテルに残されたメッセージが話題となりました。
期間中、安倍総理が滞在したのは、シェラトン杭州湿地公園リゾートという高級ホテルでした。安倍総理が帰国したあと、ホテル側に向けたと思われるメッセージが残されていたそうです。
部屋のデスクの目立つところに置かれたシェラトンの便箋に書かれていたのは、「感謝 平成廿八年九月五日 内閣総理大臣 安倍晋三」だったそうです。発見したのは部屋の清掃員で、驚いてすぐにホテルの支配人に届けたそうです。
本当に安倍総理が書いたものかどうか、友人から筆跡の確認を求められたアジア通信社社長の徐静波さんが、ほかの筆跡と比較して本物であることを公表しました。
徐さんは、中国版ツイッター「微博」で20万人近くのフォロアーを持っていることもあり、その投稿を見た中国のネットユーザーから、安倍総理への称賛が数多く投稿されたそうです。
その反応は、「字が綺麗」「礼儀正しい」「政治家としてあまり好きではないが、この行動は称賛すべき」など、普段辛口の中国のネットユーザーから前向きな言葉が目立ったとして、日本でも話題となりました。
ホテルの客室の責任者も、取材に対して「私たちの仕事が認められ、嬉しく思います」とコメントしています。
ささやかな気遣いが、安倍総理ならではのエピソードだと感じます。
毛筆の上手さも有名
先日発表された今年の漢字「安」です。皆様が「安」心して暮らせるよう気を引き締めて本日も国事に励んで参ります。 pic.twitter.com/8v1Gy3yaNd
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) 2015年12月17日
この一件だけでなく、実は他にも安倍総理の書を見る機会が、時折あるようです。
歴代首相35人の書を収蔵する山口県光市の伊藤公資料館で公開されているのは、安倍総理が毛筆で書いた「不動心」という三文字です。これは2006年に寄贈された直筆の書で、安倍総理の第一次内閣解散後は所蔵庫に眠っていたそうですが、第二次内閣に返り咲いた翌日に、再展示されたといいます。
来場者からは、「今度こそ不動の長期政権となり、長く展示されますように」と願われているそうです。
2015年3月には、社会貢献型ギャラリーである伊藤忠青山アートスクエアにて開催された「日本モンゴル書道展 ~蒼天と太陽の絆~」に、安倍総理の書道作品が展示されました。
こちらは日本とモンゴルの交流を築いてきた政治家や書道家の作品も展示されていたそうで、モンゴル国のエルベグドルジ大統領の隣に、安倍総理の書が展示されていたそうです。
また、台湾のメディアでも安倍総理の字の上手さが話題となったようです。ここでは安倍総理の毛筆と習近平国家主席のペン字が比較されており、あまりフェアではありません。しかし、安倍総理の字の綺麗さは一目瞭然とされました。
書道は母親の影響?
安倍総理の書道に関して言えば、母親であり書家である洋子さんの影響が強いのではないかと思います。2016年9月に、洋子さんが会長を務める書道グループの「第五回擁容苑書作展」が、ホテルニューオータニで開催されました。
ここでは、特別出品として岸信介元首相の書が展示されていました。開催期間中には安倍総理も会場を訪れ、祖父の書いた書「土不可以不弘毅 任重而道遠(士は以て弘毅ならざる可からず)」を声に出して読みあげ、感慨に浸っていたと言います。
安倍総理の字が綺麗であることは、幼いころから祖父や母親の字を見て育ったことなどが大きく起因しているようですね。
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