第97代内閣総理大臣・安倍晋三総理のご先祖をたどると、平安時代に活躍したと言われる陰陽師・安倍晴明でしょうか!?という疑問を持つ方が多いようです。
実際にご先祖であることを匂わせる、安倍総理から寄進された石塔などもあるということですが…。
それでは、安倍総理と安倍晴明の関係について少し迫ってみたいと思います。
安倍総理のご先祖とされる“安倍氏”とは、安倍晴明に関係している?
一般に安倍氏といっても、昔々のご先祖様に遡っていくことなので、確かなことはわかりません。東北から九州まで、安倍氏のルーツについては数々あります。しかし、安倍総理はご自身で、先祖が平安時代に活躍した陰陽師・安倍晴明であると自負しているそうです。
安倍総理が、「先祖は安倍晴明」だと自負しているのは、母親の洋子さんや、祖父である岸信介元総理から受けついだ意識のようで、どうやら代々、安倍晴明の末裔として語り継がれた一族のようです。
安倍晴明との関係を示す献灯碑を寄進
奈良県の桜井市に、大化の改新の頃に建立されたという由緒ある寺院があります。「安倍文殊院」です。この「安倍文殊院」には、安倍晴明が修行したとされる歴史があり、一角には「安倍晴明堂」という資料展示スペースがあるそうです。
そしてこの寺院内に、2010年頃に安倍総理がお参りして寄進したという「第90代内閣総理大臣」と書かれた献灯碑があります。今もこの寺院では、安倍晴明を偲ぶ法要が、定期的に開かれているそうです。
陰陽師・安倍晴明をとくに大事にするといわれる“御祈祷の寺”「安倍文殊院」で行われる、その法要には、安倍総理の母親の洋子さんも訪れ、「安倍晴明を誇りに思う」と挨拶したことがあるそうです。
安倍晴明は本当に神秘の陰陽師なの?
映画や小説などで、超能力のような力を使うイメージのある陰陽師・安倍晴明ですが、実際はどんな人物だったのでしょうか?
系譜はあきらかではありませんが、前述の寺院の話では、「日本書記に出てくる大彦命が安倍氏の祖」であるとし、また「その後、大化の改新で安倍文殊院を建立した安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)が、全国の安倍氏の太祖」とされてあるそうです。
安倍晴明もその流れであり、921年頃に誕生したと言われています。陰陽師の賀茂忠行・保憲父子より陰陽道を学び、979年頃から花山天皇の信頼を得るようになり、のちに二大陰陽家となります。
その後1004年の夏に大干ばつが続いた際、安倍晴明が雨乞いの儀式を行ったところ、雨が降り、一条天皇からも認められた存在であったことが、藤原道長の日記『御堂関白記』に記載されてあるそうです。
安倍晴明が亡くなった11世紀の内には、説話集などにその逸話が載るようになり、ますます神秘化されて現在のようなイメージとなったようです。実際に陰陽道で、地位を確立した方だったのですね。
安倍総理が神秘的なものを意識している理由
【Facebook更新】「伝統を守りながら、同時に、変化をおそれることなく、より良い未来を切り拓いてまいります。『建国記念の日』を迎えるに当たり、私はその決意を新たにしております。」総理メッセージの全文は⇒ https://t.co/yS1lAZRQKW pic.twitter.com/jmwkTGtnmO
— 首相官邸 (@kantei) 2017年2月10日
安倍総理が神秘的な事柄を大切にしている背景には、祖父の岸信介元総理の影響もあるようです。岸元総理は、「10年以内に必ず総理大臣になる」と自分に予言した女性を敬い、厚遇していたといいます。
また、女性の言葉を信じなかった人間の死期を予言し、その通りになったことからも、岸元総理はこの女性を高く評価していたそうです。そして、幼少期の安倍総理にもこの話をよく語って聞かせていたそうです。
安倍総理が安倍晴明を先祖として敬う理由とは?
多忙を極め、重責を背負う安倍総理も、神様に頼りたいときがあるのでしょう。事実、政治家には信心深い人が少なくないようです。
映画や小説の中のような、スーパー陰陽師までにはいかなくても、その知力にあやかりたいと願うことがあるのかもしれませんね。
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