安倍総理の母・洋子さんは、3代にわたる政治家一家を支えてきた岸家、安倍家の「ゴッドマザー」と呼ばれています。
ここでは安倍総理の母親・安倍洋子さんについて、その人物像に迫ってみたいと思います。
安倍洋子さんの学歴は?
安倍洋子さんも、政治家の一族として生まれた女性です。第56代、57代の内閣総理大臣を務め、「昭和の妖怪」と呼ばれた岸信介氏の長女として、1928年に誕生しました。
1945年に洋子さんは白百合高等女学校を卒業されました。その後、実家がある山口県田布施町に疎開し、山口銀行の田布施支店に勤務していたことがあるそうです。同年、戦争が終結した後、父・信介氏も山口に帰郷していましたが、連合国軍からA級戦犯被疑者として逮捕されます。
1948年には不起訴として父・信介氏は釈放されますが、洋子さんもこの頃は大変つらい思いをされたことと思います。
翌年の1949年には上京し、叔父である佐藤栄作元総理の旧邸に移り住みます。
夫である安倍晋太郎元自民党幹事長が、毎日新聞の政治部記者だった1950年にお見合いをし、翌年に結婚したそうです。
その後、洋子さんは三人の息子に恵まれます。ご周知のとおり、長男は、三菱商事パッケージング株式会社の代表取締役・安倍寛信氏、次男が安倍晋三総理、三男が、岸家の養子として後を継いだ衆議院議員・岸信夫氏です。
三人のうち二人が政治家として活躍し、もう一人は会社の代表者なんてすごいことですよね。
安倍家及び岸家の家系図につきましてはこちらの記事をご参照ください。
選挙活動にも積極的に参加するパワー
1953年の衆議院選挙に父・岸信介氏が立候補する際、洋子さんは初めて選挙応援の挨拶に、まわります。そして信介氏の引退後には、夫である安倍晋太郎氏の選挙運動の指揮をとり、その後は息子である安倍晋三総理や岸信夫氏の選挙にも積極的に関わっていったそうです。
また、議員夫人たちのリーダー的存在でもあり、政界に信奉者が多くいるそうで、「政界のゴッドマザー」とも呼ばれているとのこと。その影響力は強大なもののようです。
安倍洋子さんは書道家としても活躍
また、安倍洋子さんは書道家としても活躍しています。政財界人夫人の書道の会「擁容苑」を主宰し、2007年秋に北京の中国美術館で開催された「日中女流書道家代表作品展」にも出展した腕前だそうです。
2014年の8月には、日蒙文化交流40周年事業としてウランバートルで開催された「友好書道展」へ出展をされ、ご本人もモンゴルを訪蒙しています。
ただし、「書道展」は表向きとされ、実は政治的な交渉がされたのでは、という情報も飛び交いました。タイミング的に話が出来過ぎているという状況からでした。
2013年9月に、モンゴルのエルベグドルジ大統領が来日した際、安倍総理は私邸に招待して、北との仲介を依頼したと囁かれています。安倍総理の私邸は2世帯同居ということで、洋子さんもエルベグドルジ大統領とは面識があるため、じきじきに「ぜひ来てほしい」と「書道展」に誘ってきたのではという話もあります。
真実はわかりませんが、それほどに国内外に政治的な影響力を持つ人物だと言えます。
母、洋子さんは米寿を迎えられて、今もお元気
2014年の6月に都内で開かれた安倍洋子さんの誕生会には、安倍総理夫人・昭恵さんを除く、三人の息子一家が勢ぞろいしたそうです。昭恵さんが欠席しているのがちょっと気になりますが、文字通り「華麗なる一族」というイメージですね。
洋子さんはこの時、薄い色のついたサングラスに、豪華なネックレスとイヤリングを身に着け、足取りも軽くはつらつとした様子だったそうです。
当時86歳だったということですが、さらに貫禄を増していたという姿はまさしく「政界のゴッドマザー」と称されるにふさわしいのかもしれませんね。
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