アメリカの長寿アニメ『シンプソンズ』の中で、トランプ氏がアメリカ大統領になるという予言をしていた回がある!としばらく前から巷で話題になっています。
真実でしょうか?これまでにも、大きな事件を予言してきたと言われる『シンプソンズ』ですが、あまりにも現実に似ているとされるシチュエーションに、疑惑もあるようです…?
ここでは、アニメ『シンプソンズ』で放送された、「トランプ大統領」が出た回について、迫ってみたいと思います。
『シンプソンズ』ってなに?
『シンプソンズ』はアメリカのテレビアニメシリーズで、1989年放送開始され、2017年の現在まで制作が続いている長寿アニメです。
マット・グレイニングが創作し、60か国以上で放送され、全世界で6000万人以上が視聴しているといいます。
アメリカの一般的中流家庭をモチーフにしつつ、常にブラックユーモアを盛り込んで描かれており、キャラクターもインパクトが強く個性的です。アニメを観たことがなくても、キャラクターはご存じの方も多いかもしれません。
“スプリングフィールドに住むシンプソンズ一家”という設定のもと、その時々の文化、政治、世界情勢などを、リアルタイムに風刺したりパロディ化するなど、大人も楽しめる質の高さが人気となっています。
アニメはシーズンごとに分けられており、2015年から2016年に放送されたシーズン27が最新シリーズだそうです。
実はこの『シンプソンズ』は、これまでも“9.11アメリカ同時多発テロ”や“シリア騒乱”などを予言したとも言われています。
『シンプソンズ』で、トランプ氏をまさかの実名で風刺!?
問題となった回は2000年の3月頃に放送されたシーズン11の17話のようです。少し未来の物語で、アニメの中の“トランプ大統領”が在任期間を終える2030年が描かれています。現実は、トランプ氏がアメリカ大統領を2期8年務めても2024年までであるため、設定とは異なります。
物語は、シンプソン家の長男・バートが、未来を覗くことができる「窓」を手に入れたことから始まるようです。
バートは、未来を覗くことができる「窓」により、現代と未来を行き来できるようになります。その30年後では、シンプソン家のリサがトランプ政権を引き継いで次期大統領となっています。
危機的状況にあったアメリカを、新大統領となったリサが立て直すという設定だったようです。ということは、アニメのトランプ政権は、あまり上手くいっていなかったようですね。
ただし、この回の物語のメインはあくまでもバートだったようです。
『シンプソンズ』の「トランプ大統領」は予言か?否か?
そして世界中で話題となった、実にリアルに「トランプ大統領」を描いているとされている回は、この2000年に放送された物語ではないという意見があります。
トランプ氏の実際の映像とそっくりなアニメのワンシーンを比較しているものがありますが、そのシーンが放送されたのは、2015年~2016年に作られたシーズン27の中だというのです。
予言というには、時期がとても微妙ですね。そっくりなシーンは、トランプ氏の実際の映像をもとに作られたものだといいます。比較してもそっくりなのは当然かもしれません。
シーズン27のシーンと、シーズン11の物語が、いつの間にか混同して拡散してしまった、ということになりそうです。
ただし、2000年のシーズン11で放送された内容では、大統領となったリサが、側近からトランプ前大統領時の財政状況を説明されるシーンがあることに注目です。確かに、ここではトランプ政権が誕生していたことになっています。
また、アニメの中の“トランプ政権が危機的状況だった”というところにも、世界中が過敏に反応した、ということが言えそうですね。
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