安倍総理が掲げている「アベノミクス」。詳しく説明してくださいと言われると、実際のところよくわからない…という人もいるかもしれません。
ここではズバリ「アベノミクス」について、迫ってみたいと思います。
「アベノミクス」という言葉は誰が言い出したのか?
「アベノミクス」という言葉は、造語です。安倍総理の「安倍」と経済学・経済理論の総称である「エコノミクス」を合わせた言葉だそうです。
それではこの言葉、一体誰が言いだしたのでしょうか?それは、第1次安倍内閣の時に、自民党幹事長である中川秀直氏によって、メディアに拡散されたと言われています。
実際に、メディアで多くみられるようになったのは、2012年の第2次安倍内閣発足前の11月の解散総選挙の時、朝日新聞が使用したことがきっかけだそうです。
第2次安倍内閣では、日本銀行法改正をも視野に入れた、大胆な金融政策が発表されました。アメリカの第40代大統領だったロナルド・レーガン氏がとった経済政策「レーガノミクス」にちなんで、「アベノミクス」と称するようになったとも言われています。
2013年には、新語・流行語大賞のトップテンに入賞、安倍総理が受賞しています。
アベノミクスは変わっていく?
第1次安倍内閣時の「アベノミクス」は、以前の小泉元総理の「小泉構造改革」を受け継いだものだったそうですが、第2次安倍内閣の時には、その経済政策の基本的なスタンスが異なっていったそうです。
第2次安倍内閣では、デフレ脱却を狙った金融緩和措置が加わりました。アベノミクスは「三本の矢」と呼ばれる政策運営の柱となっているものがあります。
ひとつは「大胆な金融政策」。これには日本銀行改正案や2%のインフレ目標などが含まれます。もうひとつに「機動的な財政政策」として、国債の保有や流動などに関する件。最後に「民間投資を喚起する成長戦略」として、世界に勝てる若者の育成や、女性が輝く日本などが掲げられています。
さらに、2015年9月に自民党総裁選で再選した際には、2015年からの3年間を「アベノミクス」の第2ステージと位置付けて、「一億総活躍社会」と目指すと発表しました。「新アベノミクス」とも呼ばれています。
「三本の矢」も新しくなりました。ひとつは「希望を生み出す強い経済」、もうひとつは「夢をつむぐ子育て支援」最後に「安心につながる社会保障」です。…以前の矢より少しわかりやすく言い換えられているようですね…。
ちなみに、この「アベノミクス」の理論的支柱は、エール大学名誉教授の浜田宏一氏、慶応大学教授の竹中平蔵氏、嘉悦大学教授の高橋洋一氏が担っていると言われています。言い方、例え方も考えられているのかもしれませんね。
経済の変動に伴って、「アベノミクス」も変わっていくようです。変わることによって、予想できなかった障害や弊害もあるようですが…。また、国内外の反応や評価も別れています。何年か後には破たんするだろうという、不安な評価をする人もいます。
しかし、日経平均株価指数では、2009年に7000円台だった株価が「アベノミクス」効果で、一時期20000円台を回復したと言います。これは、成功したという評価にも繋がっているようです。
為替相場は円安となり、民間企業の業績回復につながったと評価される一方、今後の人口減少についての改革が求められるなど、また次々と新しい問題も生まれています。
2016年8月、第3次安倍晋三第2次改造内閣発足時には、「一億総活躍社会」の実現を目指して働き方改革担当大臣が設置されました。
今後も、第3、第4の「新アベノミクス」が続いていくのかもしれませんね。
安倍総理の座右の銘にも改革にかける強い意志が表れています
総理の座右の銘については、下記の記事にまとめました。よろしければご参照ください。
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